
1 大阪府の国際交流戦略
橋下知事は、就任以来、府政の全ての業務について、
まず「大きな方針」を立てて、その方針に基づいて仕事を進めていくよう指示しており、
国際施策も例外でない。
大阪府の国際分野での戦略目標は「大阪の国際競争力の強化」。
アジアの中で活力と魅力をもち、
持続的に発展する大阪を実現するためにはどうすればいいか、
どんな手を打てばいいかを検討。
2 戦略の具体的イメージ
昨年策定した府の「将来ビジョン大阪」において
「交流都市ナンバーワン」という目標を設定。
海外との活発な経済交流によって経済力、技術力をアップさせる、
活発な人の往来・交流を通じて経済活動を活性化し、高度な労働力を確保する、
自治体として活発に海外の自治体と交流することによって
グローバルな視点にたった自治体施策の充実させる、など。
3 戦略の方向性
この「大阪の国際競争力の強化」「交流都市ナンバーワン」を
実現するための戦略の方向性としては、
(1)人・モノ・情報・お金を大阪に呼び込む魅力をつくる、
(2)アジアや世界に通用する人材を育成するとともに、大阪のファンをふやす、の2つ。
このため「6つの戦略」を考えた。
@空港や港湾、コンベンション施設、外国公館など交流拠点都市としての基盤整備、
A観光資源の開発など世界をひきつける都市魅力の創造
(まち全体がミュージアムという「大阪ミュージアム構想」の推進など)、
B大阪企業の国際ビジネス支援、海外企業や観光客の誘致など経済交流の促進、
C国際的に通用する人材の育成、優秀な留学生の受入促進、
D在住外国人のサポート、
E民間の交流を支援
4 上海万博出展の意義・目標
今年5月から半年間上海で開催される上海万博には
7000万人以上が来場すると予想されている。
中国はビジネス、観光客の誘致をはじめ日本、大阪、関西にとって大きなターゲット。
大阪の都市魅力や環境先進技術を中国・世界にアピールするとともに、
中国からの集客促進、ビジネス交流促進による
大阪・関西経済の活性化を図る絶好の機会と考え、
大阪府・大阪市共同で出展を企画。
当初橋下知事は出店に慎重な姿勢であったが、数度の議論の末出展申請を了解。
万博主催者の選考の結果、大阪はパリやロンドン等世界の大都市とともに
日本からは唯一の出展都市として選考された。
5 上海万博大阪館のみどころ
テーマは「環境先進都市・水都大阪の挑戦」。
まず外壁は、泉佐野出身のアーティストによる巨大な壁画。
入り口を入ると桜の通り抜け(その壁面は大規模下水道の模型)。
その次には館内の水盤の上を散策する「水の回廊」、
そしてその中央では360度4面スクリーンを使って大阪の発展をたどる「時空シアター」。
後半は企業や大学等の環境先進技術、大阪だけでなく広く関西の観光魅力を紹介する。
また、特別展示としては、最近ヨーロッパで発見され話題になった豊臣期の
大阪図屏風絵を最新印刷技術で再現したものなど。
機会があれば是非上海万博大阪館をご訪問いただきたい。
6 終わりに
橋下知事は、「収入の範囲で予算を組む」という
コストカッターのイメージが強いと思うが、国際交流施策に積極的。
また海外の先進事例に学ぶ姿勢も強く、教育や観光、
地方分権制度など広く海外の制度、施策を研究。
大阪市との関係でも新しい府市関係の構築を目指して
大阪市に対し積極的に提案を行っている。
今後も橋下府政、大阪府政に関心をもって、注目いただきたい。
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